破線上のスノウ
しろいろ


モノクロの廊下の先にきえていく
ひかりを背負った僕の残像




何不自由なく育ちました。
ピストルの撃ち方だけを教わりました。




ガス室で呼吸ができないきみのため
与える最期のつめたき唇




ハーモニカ
噛めば冷たい金属の
ひとりぼっちがうずくまってる




白い錠剤の刻印(A.S.は私と同じイニシャル)うそです




無音のH(アッシュ)
 Hがつづく
  出口のない夜を覆った
   あれは(はつゆき)






短歌 破線上のスノウ Copyright しろいろ 2009-01-23 00:14:50
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