首相の予言、その後継者 イスラエルの未来
A-29

イスラエルの初代首相を務めたダヴィド・ベン=グリオン。善玉なのか悪玉なのか、よくは解らないが、次のような「予言」を残したらしい。

David Ben-Gurion, Israel's first prime minister, prophesied in the early 1950's that if the State did not put an end to the desert, the desert would likely put an end to the State.
(http://www.negev.org/About/about_us.htm)

「我々が砂漠に終止符を打つか、砂漠が我々に終止符を打つかのいずれかであろう。」そんな予言だ。

予言が当たるか外れるかは別として、このような彼の地政学的認識が「パレスチナ人皆殺し」というような考えに帰結するとはとうてい考えられない。

現在、この初期指導者の遺志を受け継ぐものと自称する組織にThe Negev Foundationという財団がある。
(http://www.negev.org/index.htm)

米国オハイオ州クリーブランド出身のアメリカ人らによって発足されたものらしい。これがまた、私の乏しい英語力では、善玉なのか悪玉なのか判断がつかない。彼らに倫理的な見どころがあって、パレスチナ問題解決への情熱が認められればいいのだが。


追記 1

『ネゲブ開発とダビッド・ベングリオン』http://www.green-age.net/about-kkl.php#04 からの引用

−−−引用開始−−−
イスラエルの国土の60%は、岩がゴツゴツとした乾燥地域で「荒野」とよばれています。

ネゲブ地方の年間平均降雨量はわずか200ミリ程度。いわゆる荒野と砂漠が続いていて、土壌も粘土質のため雨期には突然ワジ(涸れ谷)があらわれ洪水を起こします。雨水は土に沁みこまず、地面を流れるだけで貴重な水が海になだれ出てしまいます。

人間が手を加えなければ、とどまることもありません。(引用:砂漠の預言者ベングリオン 大西俊明/著)

この土地の開拓なしにイスラエルの未来はないと訴えたのが、初代首相のダビッド・ベングリオンです。
−−−引用終了−−−

イスラエルの未来に限った話ではない。



追記 2

イスラエル南部、ネゲブの荒野には膨大な地下水が眠っているというではないか。これを利用して緑化を進め、南部への移住を促進して欲しい。そしてパレスチナとの物理的・政治的距離を確保して欲しい。その方面でわれわれ日本人もいろいろ協力できるだろう。


散文(批評随筆小説等) 首相の予言、その後継者 イスラエルの未来 Copyright A-29 2009-01-13 00:15:50
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