頭の中の
箱の中に

小さい女が
住んでいて

髪を方々
振り乱し

知らない言葉で
なにやらわめく

箱は女の気分一つで
如何様にも変化して

きちんと
合わさる
蓋が無い

箱の女は
私に似て

私では無い
私にならない

箱ががたがた揺れるたび
知らない言葉で何か言う

女は古い脳から
きっと産まれた

薄い皮の
箱に住む