月魅
秋也

半目で月をみると
遠い遠い
空に在る
金色の池のよう
淡い光を濁らせ
散らす
うすい金色の池で
手を洗い
兎に招かれ
あの月で酒を酌み交わしたい
お前さんどこからきた
私は青くて綺麗な遠くから来ました
誇らしげに答えたい
子供の頃
田舎の縁側で
寒さと暗さに
中られ
それでも負けず
月をみた
半目で月をぼやかして

隣にいる小さな君は
月をみて
何を思う
きっといける
寒さと暗さを忘れて
月をじっとみれれば
どこにだっていける
あんなに遠い
金色の池にも


自由詩 月魅 Copyright 秋也 2009-01-09 23:52:19
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