百鬼夜行詩 <2>
nonya


ぬらりひょん


つかみどころなんてあってたまるか
若い頃の苦労はすぐに質入れしたし
長い物は巻かれるふりして帯にした
真っ正面から当たるなんてドジは踏まない
折れない柳は風を知り尽くしているものさ
今宵も夜の街にぬらりと這い出して
ひょんなおやじギャグを散布してやるぜ





のっぺらぼう


クレンジングの新製品を使ってみたら
目も鼻も口もスッキリ落ちてチョー焦った
でもマトモに使ってたわけじゃないし
描いたほうが可愛いから いいかなぁ
べつにあたしだけじゃないみたいだしね
ホラ そこの鼻の下が垂れ下がった男に
巻きついてる子も同じ穴のムジナだよ





自由詩 百鬼夜行詩 <2> Copyright nonya 2009-01-07 20:43:37
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