君に届け
チェセロロ

無条件で会いたいのに
実はどこにもいなくて
 
切ない星空をわたしは泳ぐ
 
柔らかな月にしがみついて
夜を斬る飛行機
同じ高さで見られるなら
 
君の腕に届け
 
何も考えないで
脚だけが勝手に動くから
 
無口な街灯にわたしはぶつかる
 
おしゃべりな道路に寝転がって
朝を知る街路樹
鮮やかさの中で死ねるなら
 
君の隣に届け
 
手を伸ばせば
君がそこにいて
腕を広げれば
君が抱きとめて
 
すべて妄想なら
  
君の思考で消えたい
 


自由詩 君に届け Copyright チェセロロ 2009-01-06 00:00:24
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