冬のこだま(十九)
信天翁
れっきとした おばあさんになってしまいました。いったい
これまで わたしゃ なにが身についたんでしょうねぇ。え、
なんですって ごめんなさい ちかごろ めっきり みみが
とおくなりましてねぇ。そぅそぅ そぅでしたねぇ あたら
しいとしを むかえたんでしたねぇ。それぢゃ もうひとふ
んばりして あるきましょうか。しばれるモノローグに か
たよらないで つらかったむかしにこだわらないで そして
むなしかったじぶんにとらわれないで。のこりすくない み
ちのりを ジュピターのおぼしめしのままに。よちよちと。
自由詩
冬のこだま(十九)
Copyright
信天翁
2009-01-04 16:21:37
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