糸を紡いで張り巡らす冬来る(自由律)
KETIPA

こんな夕日が来ていた昨日


寂しく唸るのは風か 風なのか


掃き溜めに降りたくなかった小雪


冬に合わせて足も冷え込む


凍てかけた川を鷺が横切る


葉のない枝も必死でふるへて 必死で


北欧に帰った波 を想う感傷


着込まずに居る部屋


もう体さめて暖とる猫来る


ピアノの音まで枯れているようだ


そっけなく打ち込まれる、乾いた杭弾ける


年が明けてもうす寒い夜


俳句 糸を紡いで張り巡らす冬来る(自由律) Copyright KETIPA 2008-12-30 21:51:21
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