冬眠
伊月りさ

無意味と独創
のあいだに立っている

冬の小鳥の
さえずりを演繹したら
おだやかなわたしがいた

ひとりで
ひとりの救いを確立するための
戦いがはじまる

寒くなる
寒くなればさびしくなって
どんどんきみが不要になる

そういうわたしを
蓄えて
最奥に意識が凍った


自由詩 冬眠 Copyright 伊月りさ 2008-12-27 00:33:00
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