破水!
しもつき七

離陸し続けることが唇のためになるんだよと
伝達された日の午後にみんな消えました
あれは号令だったんです、滑空


退廃なら
ぶっ壊してこい



--もうじき-嵐が--るのよ
わたしの皮膚--きっと痛がるだろ--から
帰--なく--ゃ、建設され--家-に---



解剖
されるのはつまり肉体とかでよかったのに、それは解
体というんですよ(もうわたしをなさない骨格)破り
とるのだったら、キリトリ線を引くべきです。その腕
がしなやかという動物に、手紙をかかないうちに


こんにちは獣
きみたちというのは
緑の瞳
かなしい
いとしい
をしているね
おはようございます人類
低い湿度で



ね--、ねえ、---いく--です-か?---
--あた--かい--きゅう--なかに-は-もう--
帰っ--こら-れ--いのに----



地雷の上で踊る
吊り上げられたら
剥がれる/わたしの


どくっ、どくっ、
くろくなる血液をそこらじゅうにめぐらせ刃
向かわせ、まっ白な怒りをたちこめた前日に
おそわれる

……
うつくしい
なんていらない
あらゆる滑空をわたしはのろい、
あるいはわたしも/死ににいきたいのだと


やあ



むきだしの
あなたがやぶけていって
はだいろじゃなくなった

少女、あなたをうらみます
あなたをうらむわたしをのろいます
のろわれたわたしはわたしにころされていく
こうしゅ
という方法です




叫べ!
(発音--されない-ね)
ここに野生はなく、
たどたどしい喉をかかえた女の子たちはみな
歯並びがよい


きみの好きな
子宮から凍るの




自由詩 破水! Copyright しもつき七 2008-12-26 22:07:40
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