その日の半前日には、
ブライアン

夜になる。
テレビを消した静けさが嫌いだ、と彼女は言う。
その横、彼は頷いていただろう。
夜になった。薄い群青色の空が、
夜になった、と。たぶん。
部屋の明かりをつける。
明かりをつけない夜は嫌いだ、と、彼女は言う。
彼は薄い掛け布団を羽織る。蹲っている。
空は嫌いだ、と。たぶん。
彼女は首を振った。薄い群青色の空が
完全に暗くなる前に。


自由詩 その日の半前日には、 Copyright ブライアン 2008-12-23 00:34:22
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