北風と太陽
ku-mi

雪雲を連れてきそうなつよい風
いっそそのまま私をさらって欲しかった

12月の厚着をほどく
髪に触れた唇
隠してる想い
わたしを見つけて欲しくて
願いをこめて目を閉じる瞬間


わたしたちは
一秒ずつ、離れていくのに
一秒ずつ、愛しくなる


だから、言葉は置いていかない。


世界に堕ちた、小さな光
この両手で空に返す
桜の咲く頃
そこから輝き照らせるように


自由詩 北風と太陽 Copyright ku-mi 2008-12-21 14:38:06
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