花言葉四行詩 <6>
nonya



パンジー (ものおもい)


青空の端にぼんやり頬杖をついて

ほつれた飛行機雲を指先で丸めながら

色とりどりの想いを散らかしっぱなし

冬風が口笛で呼んでも君はうわの空





わびすけ (ひかえめ)


張りつめた冷気を乱すこともなく

ふっと足を止め梢を仰ぎ見たその人の

唇から零れたたおやかな温度が

侘助の寡黙にひとつふたつ紅を灯した






自由詩 花言葉四行詩 <6> Copyright nonya 2008-12-11 22:38:47
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