雪の華
未有花

手のひらに触れると消える雪の華はかなくもろい命を思う

冬の森雪の女王の馬車は行く白い軌跡を空に残して

降る雪に消えずに残る埋み火は今もこの胸熱く燃えてる

窓を開けて一面白の雪景色足跡つけに出かけに行こう

誰もいない森でみつけた樅の木にクリスマススター僕だけの秘密

降り続く雪に言葉を失ってその旋律に耳を澄ませる

何もない寂しいだけの冬の野に今ひとひらの雪を願おう


短歌 雪の華 Copyright 未有花 2008-12-09 12:28:52
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黄昏遊戯