【短歌祭参加作品】幼くて、伝線のM
唐草フウ
祖父の足に踏まれ続けた相方・黒いミシンは供にいきてた
舌がんを気にする母のべろ痛む心なしかわたしも気になる
風呂上がり バレンタインの後始末 のぼせる親父鼻血の勲章
君の指令かっこいいなら従うよさてかっこいい指令を出せる?
間違い探しやっきに励む姿微笑して加勢する
何もない祖母の家にてふて寝してとだなを見たら氷砂糖だ!
あの人はドラキュラだからにんにくは食べちゃダメ食べちゃだめなの・・・はあ。
東京はこの夜から見える月どんな形で吊るされてますか
ICU出られなかった彼女の剃髪姿見ることもなく
全て違う釦を編みこんだ、たったひとつの小さいカーディガン