創書日和【袋】 ショルダーバック
大村 浩一

大したことはもう出来ない
袋小路で袋の鼠
だから袋ひとつ背負ってどこかへ行くんだ
大したものは入ってない
聞かれたら「ボーリングのボールだ」って  ※
答えるのさ
明るい11月の終わり
刑務所の脇をすり抜け
住んだことのない街へ
「お袋さん」なんて
舌が抜けたって言わないよ
帰るところは決められている
自分の預かり知らぬどこかで


※チャールズ.M.シュルツの漫画より

2008/11/30


自由詩 創書日和【袋】 ショルダーバック Copyright 大村 浩一 2008-12-01 00:15:55
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