ダイブマン
1486 106

押し潰されそうなほど青い空
人混みを掻き分けて取り込んだO2

変化し続ける鱗雲と
味気ない駅前の広告

しゃがれ声で歌うストリートミュージシャンは
かつての少年が憧れた姿

ダイブマン
飛び込んでいけ 果てしない世界へ
想像の向こう側描いたものを
追い掛けて どこまでも遠くへ



気が遠くなるほど青い空
静寂の中で吐き出したCO2

泡のように浮かんでは消えるもの
すくい上げては何度も壊した

諦めることを選ぶのは自分
その逆を選ぶのもまた然り

ダイブマン
飛び込んでいけ 流れの中へ
しなやかな動きで波を裂いて
押し寄せる逆境を跳ねとばして



ダイブマン
飛び込んでいけ 果てしない世界へ
想像の向こう側描いたものを
追い掛けて どこまでも遠くへ

ダイブマン
飛び込んでいけ 流れの中へ
たくましい目つきで夕日を睨んで
力尽きるまで泳いでゆけ


立ち並ぶ高層ビルを飛び越えて
まだ誰も知らない海へ


自由詩 ダイブマン Copyright 1486 106 2008-11-30 23:18:17
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