薄明
within
冬だからと言いわけして
ぬるい布団に潜っている
風が冷たいから外に出る気も何もしない
小さい頃から怠けていたから
今になっても億劫で
稼ぎも無いのに働かない
インスタントで食事を済まし
冷えたからだを震わせながら
コタツに入って夢を見る
カーテンの隙間から
漏れ入る光に目をつむり
じっと去るのを待っている
眠っていても春は来る
けれども私は救われない
そんなに不幸じゃないけども
幸せからはほど遠い
そんなんだから
春が来ても気付かない
アナタが春の使者だなんて
思いもしないことだから