創書日和「紙袋。」
狠志

ねぇ、あの人が持ってる紙袋。

小さめの茶色いやつだけど。

口とか塞いじゃって、怪しくない?

きっと、あの中には、アブナイものが入ってるんだって。

だって、その人の顔見てみてよ。

こんな真夜中に、一人でにやけちゃって。

ねぇ、気になるから聞いてみちゃおっか。

僕にもくれませんかって。

きっと、とっても気持ち良くなれたりするんだよ。

くれなかったら、盗っちゃおうか。

全力で逃げればきっと大丈夫だよ。

ね。一緒に行こ?きっと大丈夫だから。



自由詩 創書日和「紙袋。」 Copyright 狠志 2008-11-29 16:21:38
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