根道についての覚書
がらんどう


根道とは露出した男根を用いて行う男の格闘技である。純粋に硬直した男根のみで戦うため、男根に手を添えることは禁止され、腕は頭部の後ろで組ませる。互いに男根を突き出し切り結び、相手の陰嚢に効果的な打撃を与えるたびにポイントが与えられ、射精してしまった場合には即反則負けとなる。下半身のみ露出し紺の靴下を着用するのが正式なスタイルであり、コートの着用は禁止されている。

現在の国際根道協会の規定では男根の長さによりストロー級からスタリオン級まで8つの階級に分かれているが、日本人選手でスタリオン級の世界ランカーは存在せず体格差の克服が日本協会の課題となっている。

根道は日本発祥の格闘技であり、明治38年「近代根道の父」と呼ばれる東郷子爵が根来寺に伝来していた古武道「神流太一根法」をアレンジして近代スポーツ化し、西洋世界で数多くの他流試合を行って広めたことに端を発する。元来は、僧侶が禁欲のための修行として行っていたものらしく、古書には「焼けた砂と冷水へ交互に差し込む」「男根の力のみで鉄の重りを持ち上げる」などの修行法が記されているが半ば眉唾であると思われる。また、弓削道鏡を開祖とする伝承も残っており、道鏡と和気清麻呂が天皇に御前試合を奉納し敗北した道鏡は失脚したとも伝えられるが、これなども話が出来すぎておりおそらくは眉唾であろう。

同様の武術は古代ローマにおいても存在し、これなどは鋭い剣先を具えたペニスケースをつけて戦うという血腥いものであった。この戦いの敗者は去勢され、切除された男根はキュベレ女神へと捧げられた。ローマ皇帝の中でも異彩を放つヘリオガバルス帝などはことのほかこれを好み、専用の奴隷を多数抱えるだけでなく自身も相当の名手だったと言われている。

現在、国際根道協会は北京でのオリンピック種目への正式採用を求めて、盛んにロビー活動を行っているそうである。

日本根道協会公式HP:http://www.kondo.or.jp/



自由詩 根道についての覚書 Copyright がらんどう 2004-08-05 16:35:00
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