ででぽっぽぅのうた
いわぼっけ

朝の寝床で聞く ででぽっぽぅ
は 夏の息苦しさ
貝塚の丘のぽっぽどり
何を歌うか 
生の証を 風に乗せて
ぽー ぽー ででぽっぽぅ

鉄の扉 内には把手が無い
日曜の午後 鳩が鳴く
うめくように鳩が鳴く
嗚咽のように鳩が鳴く

翼の無い俺達は
把手のない扉の内に
休日というのに
出かける術もなく
生の証を 胸底に向けて
ででぽっぽぅ ででぽっぽぅ

はかない希望の明日を信じて
ででぽっぽぅ の
歌に耳を傾ける
そして 
サンセット プリズン
昏れていく






自由詩 ででぽっぽぅのうた Copyright いわぼっけ 2003-09-15 22:49:24
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