「Natural」
長谷川智子



アレ的にほしい
それだけじゃないんだよ
それだけじゃ終われないんだよ

わたしはそのときなかでほしいとおもった
あなたが、かわいいから
でも
幸せが詰まってるとは限らない今回


理想値に達するのは邪な想いだけで
ほかはそれに遥か及ばない

満たされぬものが多くて
あまりに多くて押し潰されそうだ


もし母性というものがあるのならば
なぜ強く統制できるシロモノに創らなかったのだろうか
暴走が止め難いのでは全く話にならない
自分の中に厳しさを
甘さでなく、揺るがない優しさを


―――涙の数だけ抱き締めて。

泣きごと言う自分にストックを挿して
出発できる風向きになるのを待つ

原石をダイアモンドに
JOKERを♠のKINGに
からだのなかの循環が変われば
「あのこと」をやってもいいかもしれない

幸先は明るくあってほしいと切に願う







人ごみのなかにいても
けっきょくじぶんはそのなかのひとり



自由詩 「Natural」 Copyright 長谷川智子 2008-10-30 08:55:13
notebook Home 戻る  過去 未来
この文書は以下の文書グループに登録されています。
「mind & body」series.