思考 [uno]
依
1:[identity]
僕が「僕」である場合
僕は必ず「何か」でなくちゃならない
誰かにとっての「僕」
どこかに所属する「僕」
何らかの役割を担う「僕」
僕は一つの個体であるのに
そうでしかないと信じたいのに
世界は様々な「僕」を要求する
2:[god]
それは一つの現象であるし
それ自体の心象に
正否があるのかなんて
僕は知らないし、知らなくてもいい
信じるという心の働きは
単純に、美しいと思うことができる
特に、表現を超えた朝焼けの中では
3:[words]
とりあえず、その中でしか生きられない
酸素のようなもの
動かし、燃焼し、融け、奪う
記憶も感情も
どうしたって色褪せていくのに
留め置けぬものを留めようとする
忘れるという
防衛本能に抗いながら
www.
繰り返す思考の波を
曖昧なまま空に放つ
(世界はそこに不在なのに)
(けれども、そこにはちゃんとあるのに)