たもつ



鈍行列車で消火活動に行きましょう
なんて、いかしたメールが
彼女から届いた
僕といえば魂は確かにあるはずなのに
それを入れる器が見つからなくて
朝からオロオロしっぱなしだ
入道雲の見える窓が備えつけられた一室
いいですか?
が口癖の人が、また
いいですか?
と言った
その鼻の頭には汗が玉となって光っている
それから十数年後
僕は慌てて彼女に返信をした






自由詩Copyright たもつ 2004-08-02 08:56:59
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