あんみつ
がん

ロールパンになって世界中を跨って大冒険をしながらシャイニングフィンガーのポーズでもとって決め台詞を叫んでみるような青春の甘い1ページを破り捨て去るあなたの笑顔が眩しすぎるけれど、やっぱり本当に大切なのは家族なんだと気がついた瞬間は夢のように過ぎていくのかと思いきや、実は意外と長いような短いような日本人的な時間である。
一瞬の衝動に身を任せれば身が軽くなって身が楽になるなんてどこかの怪しげな宗教の爽やかなパンフレットには書いてあると友人がいうから一瞬の衝動に任せてその友人から爽やかな匂いのする怪しげな壺を買ったという友人の友人は私だと、友人は排他的な説明の中で優しいアロマな感じを含めて私に向って言い放つ。
「私の心はいつでもセラミック製なの」なんて言っちゃうような危なげな彼女が欲しいと母親に相談したら本当にそんな感じの女の子とのお見合いをセッティングされるような感じでお願いしますと理容院に行って注文をするのはやめたほうが無難であると、古代ローマが起源の黒魔術の指南書によって指南されているのだと私の彼女は声高々に名古屋ドームの中心で言うのだけれども、その声は野球選手以外の人にしか届いていない。


自由詩 あんみつ Copyright がん 2008-10-19 02:44:09
notebook Home 戻る  過去 未来