松本 涼

知らないうちに
窓の外が雨になっていて

そして知らないうちに
雨は止んでいて

私は変わらず
想っている


雨が生まれる
辺りのことを

そこに住んでいるであろう
人たちのことを

美しく濡れながら
雨を見上げる
草木のことを

私の奥にいる
私のことを


浮かんでは消えていく
雫のような
イノチの音を
想っている


自由詩Copyright 松本 涼 2008-10-16 01:40:39
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