切断
山崎 風雅


 こびりついた塊
 夜更けに通りすぎる重いイメージ
 まな板の鯉
 振り降りてくる

 刹那
 
 すべてがフリーズする


 冴え渡る秋の空のそれ

 明日への扉は望まなくて開く
 なめらかに

 心配という名の時代
 まるで劇場で映画を観るように
 すべてのことが空事・・・

 まな板の鯉

 開き直るときに痛む心の軋み


 冴え渡るか 秋空

 明日へ伸びていくのか 

 行かないか


 そんなに重要じゃないように思える
 あなたがたのトラウマ


 
 昔の彼女はホームから飛び降りて両足切断





 




自由詩 切断 Copyright 山崎 風雅 2008-10-15 03:52:25
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