うみ
山中 烏流




潮の香りがする





ふつり、と
食い込む仕草を

男だという



それに合わせ
ざらついた表面が騒ぎ

私は
頬を赤くする



その一連が

女であることに
大した意味など無く





潮の香りが、する


 


自由詩 うみ Copyright 山中 烏流 2008-10-12 04:59:17
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