今はひとりでいい
山崎 風雅

 朝陽が
 ただまぶしいから
 目を伏せて
 あなたをみれなかった

 思い通りにいかない日々のわき道に
 ほころんだ
 言い訳の言葉と
 満たされない思いを
 かき消すために
 かじりついた煙

 辛い言葉に遇いたくないから
 避けて通った裏道のこずえを揺らす風に
 揺れていたのは
 実は僕の心

 おおげさに笑ったのは
 あまりにもさびしかったから
 いつか
 誰かが気づいてくれるのを
 待っていた
 昼も夜も

 今夜も
 生きたくない理由の言葉が
 胸にうずくけど
 生きたい理由の言葉を
 集めてきて
 静かに胸に沈めていくよ

 
 今はひとりでいい



 
 
 


自由詩 今はひとりでいい Copyright 山崎 風雅 2008-10-10 20:51:43
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