いろは唄
星月冬灯


 水無月に讃岐の国

 屏風ヶ浦(びょうぶがうら)に誕生されし大師

 御(おん)歳七つで所生のために

 身を捨てて

 五つの嶽(たけ)に立雲の立(たち)る

 誓いぞ頼もしき


 わが日本の人民に文化の

 花を咲かせんと

 四句の偈(げ)を作った短歌


  いろはにほへとちりぬるをわか

  よたれそつねならむうゐのおく

  やまけふこえてあさきゆめみし

  ゑひもせす  ん


 いかなる無智の幼子も

 習うに易き文字なれば

 知れば知るほど

 意味深し


 この世を救う唄なれば

 大師の力量に

 ただ感服す


 幼子から老人までみな知っている

 いろは唄


自由詩 いろは唄 Copyright 星月冬灯 2008-10-10 12:09:09
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