夕
蟹太郎
白く
何があるでも無く
そこに居たのは
確かだ
淡く
ただ差すだけの光などは
無力だ
今
オレンジと黒が絡まって
二つに分かれた
表と裏か
それははっきりし過ぎていた
向こう側の見える
閉ざされた扉は
動き出して
神々しい光を纏った
空へと下る
階段になった
今
オレンジと黒は消え去って
白と水色だ
表か裏か
曖昧で丁度良い
自由詩
夕
Copyright
蟹太郎
2008-10-09 17:48:16