渡邉建志

君を愛するということ
手を開いてあげること
朝早く起きてみること
眩しさに目覚めること


目覚めればすべては真っ白で
君も真っ白で透き通るように
笑った、君が笑うと僕も笑う
そしてまた君が笑い僕も笑う


空はこんなに美しく
君もこんなに美しく
なんという朝だろう
君は学校に出かける
僕は家に残り考える


君は君が一番自然に笑っている顔がどんなに美しいかを知らない
その完全さを鏡で見ることはできない写真で見ることもできない
君が一番美しい瞬間を僕だけが知っているというそのことが
この世に僕の存在を記憶装置として許す理由にならないだろうか?


自由詩   Copyright 渡邉建志 2008-10-08 17:33:25
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