稲穂の実る頃
青い風

陽の強さが
キラリと
冷気を突き通す頃


爽やかな緑が
恥じらいながら
黄緑色に頬を染め
やがてそれは喜びの色へと
変わるであろう
確かな思いを抱かせながら
ヒヌマは
密やかに 密やかに
広がる



 真黒に日焼けした手

 節くれだった泥だらけの手

 この手が創り出したヒヌマ

 ヒヌマが育てたこの手



一畦 二畦と
豊かな吐息を感じながら
私はヒヌマの道を歩く


自由詩 稲穂の実る頃 Copyright 青い風 2008-10-08 12:49:22
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