十三月の窓
朱雀

ゆらゆら纏う月の色

ひらひら翻る小夜衣


ほろほろ嘆く花の影

ふかふか見遣る片心


名もなき憐恕れんじょは風に消え

杞憂も蕩ける玉桂たまかつら


するする見解く戯心ざれごごろ

さらさらえる細砂さざれすな


てんてん笑みて星下り

ふるふる揺れる月夜影



自由詩 十三月の窓 Copyright 朱雀 2008-10-07 19:38:23
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