夢十夜
ウチヤマン

one night


いつかみた夢が
羽根を広げ飛び立ってくよ

さぁ、自転車こいで
下り坂を越えてあの地平線へ向かおう

空のアヲと海のアヲが重なるその時空を越えたその夕焼けの果てへ


机の引き出しの奥にしまっていた宝もの
僕らここで、誰にも伝えられないメッセージをしまってた

何も分からず
ただどうすることもできずに
立ち止まることで
将来への不安に対峙する自身の愛を語りだした日記帳


second night


まだ見ぬ新しい夢が
虹の彼方で歩いている

勢いでイキを入れて膨らました風船

何もない僕のソラに風が吹いて
スタートもゴールもなく
イキようようと飛んでいく

高鳴る衝動にもう言葉を記すことを忘れて
伝えたい
会いたい
ただそれだけで

他人を想い思われ
他人がどれだけ自分にとって大事が分かるような気がした

寄せては変える波際に
夕陽がささやいている

ほら、顔上げて
夕陽が地平線にキスしている

空と海が重なるその地平線に太陽がキスした


自由詩 夢十夜 Copyright ウチヤマン 2008-10-05 18:51:30
notebook Home 戻る