naru

魔法使いだったら
幸せをたくさん作って
シャボンの玉みたいにふわりと
人に届けるのに

ぼくがぼくであることが
そのまま誰かの幸せになったら
もうこれ以上の呼吸はいらない

鼻をこすりつける首筋も
鬼ごっこする指たちも
両腕のわっかに収める温度も
永久にぼくのものになるとしたら

もうこれ以上の呼吸はいらない


自由詩Copyright naru 2008-10-03 01:47:41
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