影置競歩
kiri
ゆうひと呼ぶには余りにも始まりに似て
さざめきと呼ぶには余りにも産声高く
かさぶたと呼ぶには余りにも赤すぎた
野原は金色の笑みをたたえる
何故立ち止まってはいけないのだろう
足跡がこんなにも美しいのに
夜は降りてしまう
瞬きするほど乾いてはいないだろう?
自由詩
影置競歩
Copyright
kiri
2008-09-30 18:40:46