線路と駱駝
秋也

願望の涙

終始累々と線路のように
そこで止まった列車
鉄の轍と共に錆行く
秋雨
コスモス
花びら潤し
雫をおとし
歩いていく
それでも歩いていく
生まれたから
進む
押しても引いても
あるいて行く
秋晴れのプラットホーム
一服
タバコ
マルボロかホープ
不順が悲しくとも
空を仰いで
雲へ駆けて
息を切らせる 
道にキャメルの空き箱
潰されて
放りだされていた
ラクダが欲しいさ
口元緩めてつぶやいた


自由詩 線路と駱駝 Copyright 秋也 2008-09-28 23:56:17
notebook Home 戻る  過去 未来