ひかりの雫(十七)
信天翁

サンドイッチマンはぼんやりと佇立している
          「青い春」の原っぱで

     ちんどん屋はのんきに演じている
           「赤い夏」の海原で

ペガサスのつばさは軽やかに羽ばたいている
           「白い秋」の天上で

エンゼルの黙示録は重々しく開示されている
         「黒い冬」の星雲の下で

                 そして

   ウラノスは優しげに囁いてくれている
            聴く耳をもつ瞳に

 ときいろをしたひかりの雫を垂らしながら
        

         
                


自由詩 ひかりの雫(十七) Copyright 信天翁 2008-09-28 20:10:30
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