小さな死
ピッピ
C2のボトルが夜の始まりでダストボックスに蝉の抜け殻
「きょうだけはけものにさせて」「けものならすききらいなどないはずなのに」
まっしろなシーツの上の波が凪ぐ 引き攣る指が津波をつくる
シーフードサラダみたいな午前二時 ドレッシングを決め兼ねている
中指が日付変更線を越えようやく夜を一つ越えたね
子供だと誰が決めたか夏は過ぎ少女は誰の子宮へ還る
短歌
小さな死
Copyright
ピッピ
2004-07-29 00:11:04