彼方へ
ましろ

夏の雲の合間に
今年一番の秋の空がみえる 高く

砂浜で拾った
貝のイヤリングを外し
私は空へ放った

両耳のとても小さな白い跡がルルと鳴って

いつか 私の熊さんが
ひかりの果てから
お嬢さんと訪ねてきてくれるように


自由詩 彼方へ Copyright ましろ 2008-08-27 20:39:25
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