未来がまだ懐かしかった頃
AB(なかほど)


それが春だ
という頃にはもう夏になって
そんなこんなしているうちに
どっかに秋を忘れてきた

まだ名前も知らない君の
笑顔がとても優しくて
真っ赤なりんごのような
とぷんと暮れた空が
またやってくる



明日、明後日、明々後日
抱きしめるものが増えればいい

ひとつずつでも





即興ゴルコンダ より


自由詩 未来がまだ懐かしかった頃 Copyright AB(なかほど) 2008-08-26 23:26:34
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