プロセス
モリマサ公

結果が重要なのではない
そこに至るまでの過程が
もっとも
重要
なんだ

一足ごとに
アスファルト踏みつけるたびにそこから
名前のない生命がうまれて
燃えながら
ゆれている

結論を急ぐのではない
そこに至るまでの過程が
最も
重要
なんだ

国道に面してるラブホの看板はでかく
セックスの象徴としてびりびりならんでふるえている

遮光カーテンを閉めないままの夜明け
車が通るたびに天井をよこぎる不安定な
ひかりとかをみながら

彼女とのおもいでの水パイプを捨てれない友達をおもう
シャブのプッシャーでつかまって刑務所にいるお父さんをおもう
リアルに浮気してるおねえちゃんの心境をおもう
それぞれのもつ玄関の鍵をおもう

ぶれている
枝分かれのさきの我々が果てしなくズレていく
ぶれていく
枝分かれのすみずみにいきわたる
おれたちあたしたちが
ズレていく

誰かの分まで生きようとか
世界の平和のために
「行方不明になった家族」
と「その家族」
「その気持ちになってみよう」とか
テレビのニュース見ながら泣いて
ポニョの歌を歌って
その時点でトラップにはまってる
あたし

コタエ
じゃない
あたしは
プロセス
そのものだ

サウンド
データベース
コンポジションする
サントラをつくる
スクリプト
ビジョン
意識するソースマテリアルの一貫性
リアクションのサーチ
イメージ
ビューポイント
スタンス
ポジショニング
パース
距離感の操作
パブリカルなテーマ
プライベートなテーマ
インターバル
バランス

ポエティックマップオブザワールド
詩的な世界観
空は希望

トラフィックジャムオブザワールド
世界の雑踏
空は希望

センスと親はえらべない
これが最後かも知んない
誰だって間に合うかどうかなんてわかんない
たくさんの背中を追い越して
さまよう理由をもっと
エンプティーランプ
なけなしの世界をつっぱしる

望むものが全て手に入る事なんかないし
一個でも望みがかなえばいい方だ
失敗なんかいくらでもしてるし
今だって好きな人の前では吐きそうなくらい緊張してる
あたしたちを実験に使って下さい
あたしたちに名前を下さい

結果が重要なのではない
そこに至るまでの過程が
もっとも
重要
なんだ

一足ごとに
アスファルト踏みつけるたびにそこから
名前のない生命がうまれて
燃えながら
ゆれている

結論を急ぐのではない
そこに至るまでの過程が
最も
重要
なんだ


我々は奴隷のようなものだ
健康的でなくてはならない
我々は工場のようなものだ
生産的でなくてはならない
健康的で生産的に利害を追求できなければならない
よりハイレベルでリベラルに
むやみに冷めてやたら流れていく

結果が重要なのではない
そこに至るまでの過程が
もっとも
重要
なんだ

一足ごとに
アスファルト踏みつけるたびにそこから
名前のない生命がうまれて
燃えながら
ゆれている

結論を急ぐのではない
そこに至るまでの過程が
最も
重要
なんだ

 


自由詩 プロセス Copyright モリマサ公 2008-08-23 20:19:55
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