パセリ達 
服部 剛

食事を始めた 
一口目に 
山盛りポテトフライの皿の 
隅っこにのせられた 
パセリを食べる 


噛み切れない小さい葉達が、苦かった。 


今日も世界の
あちらこちらの食卓で
すべてを食べ終え 
腹のふくれた後に 
皿の上から 
ゴミ箱の暗闇へ 
独り寂しく落ちてゆく 
パセリ達 

一見苦い味さえ 
噛みしめるなら 
見えないところで彼等は 
密かなお礼をするでしょう 








自由詩 パセリ達  Copyright 服部 剛 2008-08-12 23:38:00
notebook Home