夜の街
よしおかさくら
気に入られようとしたら
とんでもなく真っ平らなものに
成っていく
呟くことといったら
軽はずみな提案ばかり
もっと知ってほしいなんて
言えない
猫のステップできみに近づいては
去って行く
なつかないなつけない
いいんだよ、撫でるくらい
なんて大人の発言
気に入られようとしなくても
どうしようもなく
おんなの顔をしていると
鏡も無いのに知ってしまう
ビルの谷間すら綺麗
喧騒に足を掬われて
うっかり躓きそうになった
恐いね
夜の街は
自由詩
夜の街
Copyright
よしおかさくら
2008-08-12 09:43:45
縦