ミズタマ

今日はただ
あなたの煙草をにぎる手
その手と煙草の箱だけを
じっとみていました
ただ
ただ
涙が流れてしまえばいいのに

思っていました

私を見ていないあなた
もっとずっと遠くを見ているあなた

見つめ続ける私

こんな私を救えるのは
あなたでもなく
神さまでもなく
私だけ

ただ
涙が流れてしまえばいいのに

思っていました。



自由詩Copyright ミズタマ 2004-07-22 00:14:19
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