ひとりになる
ふたつ


僅かな希望を視界の端にとらえる。
子供の頃夢にみた幻想に、未だ憧れているなんて。
細やかな気遣いだ。
夜は、さらに暗く更ける。


蛍光灯、蛾。
光るのをやめた。


化学物質を鼻にとらえる。
子供の頃怖れた幻覚に、未だ恐怖しているなんて。
ささやかな気遣いだ。
夜は、必ず明ける。



わざとらしく泣く。
消えたのは光、そして闇。




自由詩 ひとりになる Copyright ふたつ 2008-08-07 01:35:59
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