水のための夜
たもつ

 
 
水を降りていく
やましいことなど
何ひとつない

深夜、もういない父の
容態が急変した気がして
親戚を探しに出かける

栞のように
水槽が鳴ってる
 
 


自由詩 水のための夜 Copyright たもつ 2008-08-05 08:28:09
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