マリアンヌ
構造

絵筆のタッチ
でアフロのボブさんが山を
適当に適当に描いた
そして山形蔵王と白石蔵王が生まれた
俺はマリアンヌを聞きながら
青根温泉からあがったばかりだ

そしてお前ら
ラブらしいぜ?
むしろラブラドールレトリバーらしいぜ
賞味期限の切れた飼い主に放され
駐車場をかけまわって
もしくは世界全体にあいさつしつつも
ワォンという声しか使わないあいつは
俺やお前のように
蝉の声もしくは
マリアンヌを聞こうともしない

この雰囲気の
部品として存在するだけのやつは
文字通りの、ただの空気で
あのでっかい山を
澄みきった眼で見つめている


自由詩 マリアンヌ Copyright 構造 2008-08-05 02:57:11
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