落陽
長谷川智子




いつかの
茜空。

うろこ雲は
何も語らず
ただ
漂って、いる
徐々に
唐紅を
纏いながら

ただ
漂って、いる


澄んだ夕陽が 麗しく
私の光る爪が
優しく照り返す
とき

素敵な、色を
自然界のスクリーンに映し出す


き れい・・・


焼きつける
瞼の裏に

その、裏 に







自由詩 落陽 Copyright 長谷川智子 2008-08-04 08:14:08
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